3話(後)


そんなこんなで…

時流:呆気なかったわね

女性の部はライバルのいなくなった時流お姉さんが優勝しました。
ぶっちゃけ見所がなかったくらい圧勝でした。

女性1:お姉様ーっ♪
女性2:きゃー♪
女性3:抱いてーっ♪
女性4:抱きしめてっ♪
女性5:時流様ーっ//

モテモテです。

男性1:踏んでくれー!!
男性2:踏み付けてー!!
男性3:女王様ーっ!!
男性4:叩いてくれ!!
男性5:罵ってーっ!!

何故か男性ファンは揃いも揃って変態でした。
どこから出したのか手には鞭に蝋燭に…これ以上はお見せ出来ません。

時流:豚ども、頭が高いんじゃないかしら?そんなんじゃ私の靴を舐められないじゃないの

時流女王様(職業・保健室の先生)が凄いことを言いました。
ですが…

男性陣:ははーっ!!
女性陣:素敵ーっ♪

ファンもノリノリです。
マラソン大会優勝という空気ではありません。

榛希:おめでとう

変態仲間のおにぃこと榛希さん登場です。

時流:ありがと。どうだったかしら?

髪をかきあげる時流お姉さんは色気満点です。
フェロモンが溢れ出ています。

榛希:見事だったな。惜しむらくはライバルがいなかったことだな
時流:笑夢姉さんとなら良い勝負になったと思うのだけどね

ゆりちゃんといちゃいちゃしたくてリタイアした笑夢お姉ちゃん。
その能力は実は時流お姉さんやスイ姉さんと匹敵する高さです。

榛希:そうだな。まぁ、それはそれだ。優勝を祝って一緒に酒でもどうだ?
時流:ふふ…お酒だけで終わるのかしら?

かたやスーツ、かたや体操着(ブルマ)な二人の男女の会話とはとても思えません。

榛希:時流次第さ

ニヒルに笑うおにぃ。

時流:失礼な男ね

妖艶に笑う時流お姉さん。

榛希:それは申し訳ない
時流:お酒だけよ
榛希:留意するさ

だからマラソン大会なんですってば。
えらくアダルティックな会話が弾みました。



ショータ:ちっ…まずったな

たいら先生の策略に嵌まりペースを乱してしまったショータさんです。

ショータ:…このままじゃあ負ける。挽回する為には…

ショータさんは頭に叩き込んだルートと現在の自分のコンディションを計算します。

ショータ:…ギリギリだ。だが…それがいい!燃えてきたぁっ!!

ちなみに、熱くなっているところ恐縮ですが、ショータさんは台詞を全部口にしています。
たまにいますよね、独り言がやけに大声な人。
しかも口調が素なものですから男前な女の子みたいです。

ショータ:待ってろよ!ヒメ!!

見た目女の子な王子様が今出来る最速のペースでトップを追います。



たいら:あいつのノリが良くて助かったが油断は出来ないな

一方たいら先生はうさぎを倒す為に全力を尽くす獅子のように全力で走っていました。
ライオンの雄は狩りを雌まかせにしていたり、狩りが下手だと言われたりしますが、たいら先生は人間の理性と、動物の野性を奇跡的なバランスで両立させたハイブリッドヒューマンなので無問題です。
言わば、あいさかけの中でのレベル5。順位は第二位です。

たいら:俺は笑夢先生に…うぉぉぉぉっ!!

走ります。
ただひたすらに。
ゴールを目指して。



ゆり:ん…
笑夢:起きましたか?
ゆり:お姉ちゃん…?

ゆりちゃんが寝かされていたのは笑夢お姉ちゃんの膝の上でした。

笑夢:お姉ちゃんです。具合はどうですか?
ゆり:ぅん…少し…だるぃかも

走りたくなくてズルしたように見えたゆりちゃんですが、実際問題体の具合は良くないようです。

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まろやか投稿小説 Ver1.30