「待っていてくれピーチ!必ず助けるぞ!!」
突然だが俺は駆け出した!さらわれた愛しい姫を助ける為にだ!!
「待ちな!」
駆け出した俺の前に奴は現れた!
「お前は…っ!」
「こっから先は通行止めだぜ!マリオさんよぉ」
実はキノコ王国出身の裏切り者で、ピーチをさらった一味の中でも古参の札付きの悪…
「クリボー…ッ!!」
そう言えば名乗り忘れていたな。俺はマリオ。フルネームはマリオ・マリオだ。職業は配管工。身長155センチの24歳だ!チャームポイントは毎朝手入れしてる髭だぜ!
「てめぇもしつこい奴だなマリオ。配管工なら配管工らしく土管磨きでもしてな」
「配管工のなんたるかを知らないお前に言われる筋合いはないぜ」
ぶっちゃけ、俺も最近忘れがちだ。カートに乱闘にRPGに…仕事してないもんでな!
「はっ!よく言うぜ。兄弟揃って最近仕事なんかしてねぇくせによ」
無駄に鋭い奴だぜ…
「うっせぇよ。お前らがピーチをさらわなきゃいいんだよ」
24年も前から(サザエ時空にいるから歳はとらないんだ)同じことばっかしやがって!
「そいつはクッパ様に言うんだな」
「毎回毎回ピーチをさらいやがって…たまにはデイジーでもさらえよ」
「へっ、今回はデイジーもさらってるぜ。てめぇの弟を本気にさせる為にもな!これを見な!」
理屈はわからないが俺の前に映像が浮かぶ。多分魔法だな、うん。
『た、助けてぇ…』
『やっほぉ〜!デイジーだよぉ』
「「…」」
思わず絶句する俺達。
「やる気ないピーチに、立場を理解してないデイジーだなぁ、おい」
「言うんじゃねぇ!」
「…まぁいい。おい、勝負するぞ」
「おぅ!」
なんか嬉しそうだな、真人…じゃなくてクリボーの奴。
「かかってきなぁっ!」
俺は足腰のバネを使い一気に距離を詰める!
「はぁぁっ!!必殺!」
「筋肉ディフェンス!!」
「マリオパーンチッ!!」
バキィィッ!!!!
俺の岩をも砕く拳と、鍛え上げられたクリボーの肉体がぶつかり合う!
「ちっ…」
当たりが弱いか!?
「その程度か!マリオ!!」
「って、普通クリボーはパンチで倒せるだろ!!」
ぴんぴんしてやがるっ!
「普通じゃねぇよ。俺は…クリボー・ザ・マッスル様だぁぁぁっ!!」
やべぇ…こいつは色々とやべぇぞ!ちなみにマッスルはマッソーと言っていた。
「こらぁぁぁぁっ!!」
戦慄していた俺の耳に響く声、それは…
「どりゃぁぁぁっ!!」
「げっ!?鈴!じゃねぇ、ルイージ!!」
「誰がきょーすけの類似品だぁぁっ!!」
バキィッ!!ドゴォッ!!
「ぐぉっ!?」
「ふんっ」
混乱したクリボー・ザ・マッソー・真人にシャイニングウィザードをぶちかまし、さらには延髄へのハイキックを決めた我が妹…じゃなかった弟のルイージ。
「助かったぜ、ルイージ」
「勘違いするな!お前の為じゃない」
ツンデレかよ…あぁ、ツンデレだっけ。
「早く行くぞ!こまりちゃんと理樹を助ける」
「ぐえっ!」
哀れ、蹴られたうえに踏まれたクリボー(以下略
「デイジーとピーチな」
訂正をいれながら俺は後を追った
「ぐえぇっ」
あ、すまん真人。
―――――――――――
旅を続ける俺達。
「お?馬鹿兄貴、あれはなんだ?」
何かをルイージが発見した。
「あれ?」
ルイージの指差す先にあったのは…
「銃?花じゃないのか?」
普通キノコかファイヤーフラワーだろ?…取ってみるか。
俺は恐る恐る銃に手を延ばした。
「うんがーっ!!」
「うわっ!?」」
しかし、触れる寸前に銃が叫んだ!
っておかしいだろっ!
「なんだお前っ!?」
鈴はすっかり臨戦体制に
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