〜前回の予告タイトルは嘘です〜


マーシュ:ども!自分マーシュって言います!よろしくっす!

言って、ショータに最敬礼するマーシュ(腰タオル一枚)

ショータ:あ、僕は翔太です…体育会系…?この二人の後輩が!?

ショータはナハトと榛希を交互に見る。
体育会計には見えないということだろう。

ナハト:どういう意味だ、それは?

睨むナハト。

榛希:まぁ…言いたいことはわかる気がするな

反対に、榛希は苦みの強い苦笑を浮かべている。

マーシュ:いやぁ、榛希先輩久しぶりっす!相変わらず一人でクールにキメてますか?
ナハト:こいつは恋人持参でここに来てるぞ
榛希:おい…っ

余計なことを!と言いたげに榛希はナハトを再び睨み付ける。

マーシュ:ママママジっすかぁっ!?あの榛希先輩がっ!?

明日世界が滅びるとでも言われたような驚きを見せるマーシュ。

榛希:…
ショータ:どんな学生生活送ってたんですか…?

マーシュの驚き様がショータの興味を駆り立てる。

ナハト:随分とモテていたのは知ってるぞ

答えるのは榛希の過去を知るナハト。

榛希:…ナハト
ナハト:事実だろう?スイが嬉しそうに言ってたのを覚えてる

懐かしむように語る。
それは十年近く前…

〜回想〜

スイ:ねぇねぇ、ナハトさん!聞いてよ!

昼休み…俺は屋上で飯を食っていた。

ナハト:ん?
スイ:榛希がさ…榛希がさ…また告白されたんだってさ!!
ナハト:ふーん

あの日のカレーパンは絶品だった。なんせ三百円したからな。

スイ:ふーんって…面白くないかな?
ナハト:最初はまだ興味もあったがな…これで何度目だ?

話がズレたな…
俺が三年、スイが二年、榛希が一年でな、榛希のことはスイからよく聞かされていた。
特に告白云々の話は耳にタコが出来る勢いで聞かされたもんだ。
…そんな目で見るな榛希、事実だろうが

スイ:両腕じゃ足りなくなっちゃった…かな?
ナハト:腕じゃ二本しかないだろうが…
スイ:だねw

ん?あぁ、昔からあいつとはこんな馬鹿なやり取りばっかりだぞ?
それはともかく…

ナハト:良かったじゃないか。可愛い弟分がモテモテで

自慢の弟みたいに思ってたみたいだぞ?
…弄れるから?
いや、誇らしげだったぞ、榛希の話をするときのあいつは。
まぁ…絶対に認めないだろうがな…w

スイ:全くだよwそういえばナハトさんもなんかこの間…

〜回想終了〜

ナハト:あぁ、ここからは関係ない話だった
ショータ:えーっ!?
マーシュ:そりゃないっすよナハト先輩!!

あんまりなところでカットされた回想に不満の声があがる。

ナハト:知るか。今は榛希の話だろうが
マーシュ:いや、そうなんすけどね…そういや、ナハト先輩、スイ先輩とは?

諦めきれないマーシュがまだ食いつく。

ナハト:お前もか…

それはナハトがいいかげん辟易している質問であった。
しかし…

榛希:俺も聞きたかった。気がつけばあんたはスイ姉といたが、実際どうなんだ?

思いも寄らぬ方向から追撃が入った。

ショータ:wktk

そして、この男もまた、いいかげん相変わらずであった。

ナハト:はぁ…スイは俺の…

溜息を一つ…ナハトは口を開いて…

時流:『スイ姉さんはあたしのものよーっ』

女湯からの宣言。
相坂時流である。
スイという名詞に過敏に反応したようだった。

ヒメ:『あたしは誰のでもないよー。自由に生きるのが好きだし…とか言われそうw』

追随するヒメ。
確かに言いそうなイメージがある…男性陣はひそかにそう思った。

榛希:…
ショータ:あはは…

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まろやか投稿小説 Ver1.30