問題児、淡島亜季。
2年半前に新卒で入社した社員だが、当初から問題が絶えなかった。
入社2ヶ月目でゆうと同じAVコーナーのスタッフを駐車場内のごみステーションで押し倒し、半年目にはそのスタッフの自宅アパートに押しかけ危うく警察沙汰になる寸前。
その後転勤する先で色々と可愛い男の娘&女の子関連で問題を起こしたが、何しろ音響機器スペシャリストの資格を持っていること、そして相手も押し倒されながらも行為そのものに強迫観念などを持っていなかったため立件はされず、これで8回目の転勤となる。
「だからですね。ここはこれまでと違って社員数も少ないし、一人でも抜けられたら困るんです。分かりますよね?」
「はい。だから可愛い子をつなぎとめるために私が潤滑油になろうと」
「全然分かってませんね」
警察には変質者と思ったら会社のスタッフが覆面で遊んでただけですwと報告。300m先の交番から来た駐在さんにちょっぴり怒られながら、えみるは。
「(そもそもなんでこんな人送り込んできたんですか…!)」
かなりお怒り。
それを遠巻きで見ていたゆり、相坂、百合愛は。
「店長、いつにもましてお怒りね」
「そりゃあ、ご自分が見つけてこられた可愛い逸材を、今日転属して来たばかりの女がいきなり押し倒したなんてなったら、わたしなら怒るどころじゃありません。皮ひん剥いて白日のもとに晒す勢いです」
「うんうんっ」
「いやゆりっぺ?同意しなくていいからねこの性倒錯者には」
「酷いです相坂さん!」
さらりと毒を吐き、直後の売り場からの無線に答える相坂。
「お客さん増えてきた?分かった。百合愛、ゆりっぺ、ここはあたしにまかせて売り場に行って?」
当然、ゆりは首を横に振るし、百合愛も嫌がる。
「こんな状況めったに見れません。行くなら何でもできる相坂さんです」
「…ふぅん?」
直後、相坂の目が獲物を捉える雌豹のそれに変わり。
ゆりの見えない位置から、その細く長い指が百合愛の大きなお尻の谷間に吸い込まれる。
「ひゃぁっ!?」
そして耳元でささやかれる調べ。
「さすがにゆりっぺみたいな年下の前でお漏らしさせられるのはイヤでしょ?あたしは面白いからそれでもいいんだけど…」
「い、いや、いや、いや…」
百合愛の感じる場所くらい知り尽くしている相坂だ。勝ち目はない。
観念したのかゆりの手を取る百合愛。それを確認して相坂も手を離す。
一瞬のことにゆりも何が起こったか分からず首をかしげていた。
百合愛とゆりがいなくなったことを確認し事務所に目を向けると。
「いえですから。あなたがやろうとしたことは場合によっては警察沙汰になるようなことでですね…」
「でも相手は喜んでましたよ?だから罪には問われないはずです」
押し問答。もう見てられない。
相坂が踏み込む前に、襟首を掴む黒い腕。那覇だ。
「那覇」
「いいからてめぇもさっさと売り場に戻りやがれ。後は俺が始末を付ける」
「でも」
相坂が食い下がるも、確かに状況を見て自分では無理と判断する。
なぜなら、本人が全く反省していないのだから。そんなのを言い含めるのに暴力的なことしか言えない相坂に比べれば、いろんなコネがあり、色々頭の回る那覇の方が適任だ。
「分かった。でも下手したらごさっくんの童貞が永遠に解けない呪いをかける」
「まぁそれならワザとヘタこいてもいいか」
「…それもそうね」
やはり那覇が適任。思い直して相坂も店内に戻ったのだった。
「さて、危うく強姦魔にされる寸前な気分はどうだい、姉ちゃんよ」
缶コーヒーを2本、えみると亜季の前に置き、そして自分の分のプルタ
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