その19

やっぱり少しだけ懸念せざるを得なかった、見回りとかに引っかかることもなく、
あーちゃん先輩が事前に根回しを済ませていたおかげで、
僕たちは8時までの楽しい時間を過ごせた。

賑やかな夕食改め宴会が、食べ物飲み物がつきてきて、
突っ走ってたひとたちがそろそろへろへろになるあたりで、ペースダウンしてくる。
ちなみに酒の入ってないはずの男性陣の疲労が、なぜ女の子たちより激しいんだろう?
恭介までちょっとお疲れモード。
でも。
・・・そうか、もうこれで合宿は終わりなんだ。
明日からは、しばらく彼女たちが。
僕たちと一緒の制服で生活を共にすることはなくなるんだ。
一応、学祭直前ではまた泊まり込みになることは決まってるんだけど。
なんかもうある意味見慣れてしまった制服姿を、僕は惜しむ気持ちで見てしまう。
いるのが当たり前、になりかけていたから、軽音部のみんなと和さん、憂ちゃんが。
少し、祭りの後、の気分。
「おーそうだそうだ、みんなで記念写真撮ろうぜぃ」
あいかわらずテンションの高い律さんが提案。
なんだかんだいいつつそんなにペースをあげてなかったせいか、はたまたもともと強いのか、
ぜんぜん元気。というかほとんどいつも通り。
「おぅ、いいな」
早速真人が賛成。
「確かに一枚欲しいな。今回無事に終わったんだから。よし真人、すぐに場所を作るぞ」
立ち上がって片付けにかかる謙吾。
「え、今すぐなの?ちょっとメイク直したいんだけど」
「気にするほどでもないではないか、さわ子先生」
「あ、わたしも鏡鏡」
「それよりもまず謙吾くんたちを手伝え、唯」
「えーだってぇ、普段はともかく今日は男の子たちも一緒だよ。
やっぱりちゃんと決めたいよ。それにこの制服での写真は最後になっちゃうかもだし」
「いえ、皆さんの制服姿は別の機会にきちんとした記録に残したいです。今回はスナップの延長、ということでよいのでは」
美魚さんが言う。
「え、なんで?」唯さんが。
「・・・これは私のささやかな努力の証でもありますから」
「そうだな、確かにこの制服もいいデザインだし。
これはこれで、私も記念に残しておきたいな」
澪さんが納得した。
なんだかんだ言ってる間に、準備はさっさと進む。
恭介もいるし、唯湖さんも手を止めないからなおさら。
紬さんも、結構飲んでいるはずなんだけどしっかり体を動かしているし。

最前列は床(視聴覚室は底上げしてあって絨毯敷き、土禁だから問題なし)。
2列目は椅子に着席。
3列目は机に座って、2列目の後ろに並べた椅子に脚を置く。
これでなんとか、広角モードを使わなくても全員きちんと納まる、と、さわ子先生。
恭介とさわ子先生、唯湖さんがデジカメをチェックしている間に、みんながめいめい並ぶ。
一応お客様の軽音部のみんなとさわ子先生を、僕たちが取り囲む形で配置。
でもさわ子先生、謙吾、真人はちょっと遠慮気味に端っこへ。
「俺たちが中央に来ると目立ちすぎるからな。目立つ役は恭介と理樹にまかせるさ」
「主役はあくまで君たちよ。先生は端側を固めて置けばいいの」
一方で、あーちゃん先輩と睦美さんは3列目とはいっても、
みんなに押し出されるようにして真ん中へ。丁度憂ちゃんたちの後ろくらい。
そこへ、食器を片付けに行っていた鈴たちが。
「今日はネギがあったから、お前たちが中に入れなかったからな」
「わふー、ベルカとストレルカも仲間にいれてあげてくださいなのですっ」
猫と犬たちも連れて来る。
猫たちは皆でそれぞれ抱いたり肩に置いたり。
ベルカとストレルカは、
クドを前列真ん中においてベルカを抱か
次へ
ページ移動[1 2 3 4 5 6 7]
TOP 目次
投票 感想
まろやか投稿小説 Ver1.30