花ざかりの理樹たちへ その75 ~放課後編~(リトルバスターズ)作者:m
紹介メッセージ:
恭介の思いつきで始まった王様ゲームにより、理樹は……。各編はほぼ独立していますので、途中からでもお楽しみ頂けます。
「私、がんばるっ」
そう言って胸の前でグッと手を握り締めているのは杉並さんだ。
「そこまで気合い入れる必要はないと思うけど」
「なに言ってるんですか、理樹ちゃん」
ノンノンノンと口の前で指を振る葉留佳さん。
「女の子にとって新しいお洋服を着ることは冒険なのです」
「三枝さんの言うとおりですよ、リキ」
「そうよ、あなたは女性としての意識が低すぎるわ」
「だからっ、僕はオト 」
「…………………メ」
キラリと目を光らせる西園さん!
「……乙女宣言ですか」
「いやいやいやっ!」
言葉を挟んだせいでまるで「僕は乙女」と言っちゃった風になってるし!!
「だから僕は――」
「杉並さん、がんばって~」
「がんばれ」
「うん、私負けないっ」
「……はぁ」
いつものように僕の言葉は華麗にスルーされるようだ…。
「では杉並女史、行こうか」
杉並さんの肩に来ヶ谷さんの手が回される。
「えっ…?」
「どうした、そんな驚いた顔をして」
「今回はおねーさんがキミの魅力を最も引き出すコーディネートをしてやるさ」
「え、え?」
さっきまでの気合いはどこへやら、杉並さんが一気に不安そうになっている。
その気持ちはよくわかるよ、杉並さん。
「大丈夫だ」
「天井のシミを数えている間に終わる」
「え? え? え?」
――ギィィィ、バタム。
「…………」
「……来ヶ谷に着替えを任せてよかったのか不安になってきたんだが」
「恭介、今さらだよ…」
とても不安を煽(あお)るようなセリフを残し、二人は更衣室に消えていった…。
……………………。
………………。
…………。
「――待たせたな」
少しして来ヶ谷さんが出てきた。
……鼻にティッシュが詰まっているのはあえてツッコまないほうがいいのかもしれない。
続いて、
『……手の平に人、人、人…と。ぱくっ』
『すーーーっ、はーーーっ』
『うんっ』
ドアの向こうからつぶやく小声が聞えた後。
「――――」
意を決したような表情の杉並さん。
こちらに歩いてくる杉並さんは、素足だ。
はっ…。
みんなが一斉に息を呑む。
「こ、こういうところでこういうの着るのって変な気分だね…」
みんなの前で恥かしそうにモジモジしている杉並さんのコスチュームは。
濃紺色が際立つ……スクール水着だった!!
あまり背が高くなく、どちらかと言えば童顔な杉並さんだ。
スクール水着はよく似合っていた。
「わふーっ、杉並さん可愛らしいのです~っ」
両手をぱんっと合わせ喜んでいるクド。
「そ、そう…かな」
「うん、とってもシンプルでよく似合ってるよ~」
にっこりと微笑む小毬さん。
「シンプルなデザインの水着を着こなすのも、また才能ね」
佳奈多さんは遠回しに『地味』と言っているのかな…。
「さすが来ヶ谷の姉御だぜ、ツッコミどころしかなくてツッコめねぇ…」
「ああ…マニアックという言葉しか思い浮かばん」
まあ、一般的には真人と謙吾の反応が普通なんだと思う。
「なぜあなた方二人は健康的な肌に映えるスクール水着の良さがわからないのですかっ! スク水に謝ってくださいっ」
「「…は?」」
なぜか西園さんは真人と謙吾を怒っているし…。
「――ムツミンってさ…」
葉留佳さんが意外そうな顔をして口を開く。
ちなみにムツミンとはあだ名のようだ。
「制服着てるときはズンドーにしか見えなかったのに、意外とスタイルいいんだね」
「そ、そう?」
「そーだな、おなかとかキュッとしてるな」
顔を赤くしながらも、杉並さんはうれしそうだ。
「実は私ね……お風呂上りとか運動するようにしてるんだ」
「だってね…」
モジモジと下を向く。
「ステキな彼ができたときに……『きれいだね』って言われたい…もん」
ポッと頬が染まった。
「か…」
「「「「「「かわい~~~~~っ」」」」」」」
女の子全員目からキラキラとした光線が照射された気がしたっ!
「ほわわぁ~…」
その中でも、特に小毬さんの目は一際輝を放っている!
「――決めましたっ」
「え、何を?」
「私、杉並さんをお嫁さんにもらうことを決めましたっ」
「えっ…えええーーーっ!?」
もちろん杉並さんは目を白黒させている!
「わふっ、小毬さんに先を越されてしまいましたっ!? 私もなのですーっ」
って、なぜかクドまで飛び上がっているっ!
「いやいやいやいや…そもそも二人とも女の子でしょっ」
「そんなの関係ありませんっ」
「ないのですっ」
僕のツッコミの効果もなく、嫁宣言を始めた二人!
「待て、落ち着け二人とも」
二人の間に割ってはいる来ヶ谷さん。
久々に来ヶ谷さんも冷静……
「杉並女史は私の嫁だぞ?」
じゃなかったっ!!
「……来ヶ谷さん、それは横暴です。杉並さんはわたしの嫁です」
「ありゃりゃ、なら私がいただくーっ!」
「ふっ…杉並は俺がいただくとしよう」
「謙吾までっ!?」
「待て待て待て、杉並は俺の嫁なんだが?」
恭介に至っては生まれたときからの許嫁(いいなずけ)であるかのような口ぶりだっ!
「え!? それじゃオレだけ仲間外れみたいじゃねぇかよっ」
出遅れ気味に真人が話に入ってくる。
「じゃあ、杉並はオレの嫁なっ」
真人が手を挙げた瞬間。
「「「「「 どーぞどーぞどーぞどーぞ 」」」」」
めちゃくちゃネタフリだった!!
そして。
「ごめんなさいっ」
ペコリと頭を下げるスクール水着姿の杉並さん。
「って、なんでオレだけ正式にフラれてるんだぁあぁあぁあぁあぁーーー!!」
「あ、ええと……」
「なんだよっ」
「…井ノ原さんならきっと、他にいい人見つかるよ」
「だから、元気出して」
「ね?」
優しさで包み込んでしまいそうなほどの微笑を向ける杉並さん。
……。
フラれた挙句フォローまでされてるよ…。
「……うぉぉ、なんで俺泣きそうなんだ……」
「ドンマイだ、真人」
さらに謙吾に励まされてるあたりが、より可哀想さを増している。
鈴もやれやれといった顔で真人に近づく。
「あーアレだ」
「おまえならきっと来世でいい人とめぐり合える」
「来世かよっ!?」
全然慰めになってなかった…。
続いてコスプレをすることになったのは恭介と謙吾だ。
『みんな、待たせちまったな』
扉の向こうから恭介の声が響いた。
「恭介さんと謙吾君、着替え終わったみたいだね~」
「楽しみなのですー」
僕も恭介と謙吾がどんな格好をするのか結構楽しみだ。
『俺たちを拍手で出迎えてくれ』
――パチパチパチ~!
「どんな格好をしてくるのかしら?」
「そうですねー、やっぱりカッコイイ系じゃないデスカ?」
「……二人ともビジュアル面ではAランクですから期待大です」
「楽しみだね~」
「楽しみです~」
みんなで拍手をしながら、扉から恭介たちが登場を心待ちにする。
そしてついに開けられる扉。
「あ、恭介さんたち出てきたっ」
「ヒュ~~~ッ! 恭介くん、謙吾く――――」
――パチパチパチ……パチ……パ……――
あ…れ…?
恭介たちが姿を現してすぐ、拍手が弱まり…。
……………………………………。
部屋中が一気に絶対零度の静寂に包まれた!!
「む、むぅ」
「リアクションしてくれないと困るんだが…」
「「「「「「「………………」」」」」」」
謙吾の唸りと恭介の声だけが聞えている。
二人を見たみんなは目が真ん丸だ。
開いた口が塞がらないという言葉をはじめて実感した。
まず恭介の格好は。
黒の特徴的な服! フリフリの愛くるしいエプロン! 胸元で揺れる大きなリボン!
下は黒のロングスカート! 頭にはヘッドドレス!
謙吾は。
黒の特徴的な服! ぱつんぱつんに張ったフリフリであったであろうエプロン!
フリフリのミニスカートを履いて、白のニーソックスとミニスカートの間に筋肉質な絶対領域を作り出している!
そう、二人の格好は……メイド服姿だっ!!
「謙吾、準備はいいか?」
「ああ、ゆくぞ恭介っ」
「「フハハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハッ!!」」
なぜか高笑いしながらバレリーナのような高速回転をはじめる二人!
その回転でスカートがフワリフワリと宙を優雅に舞っている!
それだけでも十分恐怖映像なのに、謙吾なんてミニスカートだから舞い上がったスカートからチラッチラと何かが見えてしまっている!
アレだけは絶対に見ちゃいけないっ!!
「謙吾っ!」
「恭介っ!」
二人背中合わせのポーズで止まった。
キラリと光る白い歯を覗かせた顔をこちらに向ける!
その顔にはヘタクソな化粧が塗られていて、本当に薄気味悪いっ!
そして僕らを指差し、兵器と化した顔面でウインク!
「「俺たちの超絶ご奉仕を受けるがいいっ!!」」
………………。
…………。
「「「「「「「えええええええええええええええええええええぇぇぇぇーーーーっ!?」」」」」」」
「フッ…決まったな」
「どうだ?」
なぜか得意満面の謙吾と恭介だけどっ!
「う、うああああん、ききききき、きしょいーっ」
「ああっ、小毬さんっお気を確かにっ」
「……こ、こんなにおぞましい絶対領域は初めて…………はぅ」
「ひやぁぁぁー、みおちんも倒れたーっ!?」
「こんなの公序良俗違反よっ! ア、アレよっ、猥褻物陳列罪だわっ!」
「いやいやいや、とりあえずヒドイけどたぶん猥褻物じゃないからっ」
「うちの兄貴の趣味は、スカートをはいてご奉仕をすること、なんて、恥かしくて人に言えない…」
「鈴君、キミには元から兄はいなかった…そう思ったほうが無難だ」
「目がァッ、目がァァァーーーっ!?」
「ああっ、井ノ原くん危ないよっ、窓から落ちちゃう…っ」
場内はまさに阿鼻叫喚の状態に陥っていたっ!
「ありゃ、ウケると思ったんだが」
「だから俺はイヤだと言ったろうっ」
「なんだよ、途中からおまえもノリノリだったろっ」
「笑い飛ばされるかと思ったら、まさかここまで引かれるとは思わなかったんだ……ぐすぐす……」
って謙吾は泣きはじめたしっ!
「謙吾君、元気出して」
悪く思ったのか、小毬さんが謙吾に近寄る。
「さっきはあんなこと言っちゃってごめんね」
「謙吾君もみんなを盛り上げようと一生懸命だったんだよね」
ぽんと俯き咽(むせ)び泣いている謙吾の肩に手を掛ける。
「最初はびっくりしちゃったけど、もうだいじょーぶ」
「だからもう泣かないで」
「顔あげて、みんなで楽しみましょー」
小毬さんの顔は、まるで母親のような優しい笑顔。
「神北…おまえって奴は…」
ゆっくりと顔をあげる謙吾。
だが。
ドロロロ~~~~。
「ひぃぃっ……」
その上げられた顔は、涙でアイシャドウが落ちて世にも恐ろしい形相と化してしまっていたっ!!
「神北…ありがとう」
しかも無理矢理笑いかけるその笑顔は、もはやホラーとしか例えようがないっ!!
「うああああああああああああぁぁぁぁんっ、ももももも、もっっっっっのすごいきしょいぃぃぃぃーーーっ!!」
大丈夫って言ったそばから泣きながら絶叫だったっ!!
――バターーーンッ!!
ついには小毬さんが失神!!
「うわっ、おまえこまりちゃんに何したんだっ!?」
「俺はありがとうと言っただけだぞっ!?」
いや、その顔が最高に怖かったんだけど。
「小毬さん大丈夫ですかっ!?」
クドが謙吾と目があった瞬間。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?」
――バターーーンッ!!
即座に失神!!
「えええええぇぇぇーーーっ!? クドまでーーーっ!?」
「まずい、小毬君が泡を吹いているぞっ」
「ひゃぁぁぁ、ミニ子はひきつけ起こしちゃってますヨっ!?」
「こまりちゃん、クドっ、死ぬなぁーっ!!」
「小毬たちにはまだメイドさんの世界は早すぎたみたようだな…」
「そんな馬鹿なこと言ってないで気付け薬っ、早くっ」
………………。
「宮沢、そんなところで丸くなってると邪魔!」
…………。
「こまりちゃんが目を覚ましたぞっ」
……。
「うわっまた失神したっ! 謙吾おまえもう帰れっ」
……。
大混乱の中、僕は思う。
コスプレも兵器と成りうるんだ、そう実感した僕だった……。
***
杉並さんのセレクトボツシーン
『杉並さん、見ちゃだめニーソックス』
「――待たせたな」
少しして来ヶ谷さんが出てきた。
……鼻にティッシュが詰まっているのはあえてツッコまないほうがいいのかもしれない。
続いて、
『がんばれっがんばれっ、睦美っ』
『おーっ』
ドアの向こうからつぶやく小声が聞えた後。
「――――」
意を決したような表情の杉並さん。
はっ…。
みんなが一斉に息を呑む。
「こ、こういうところでこういうの着るのって変な気分だね…」
みんなの前で恥かしそうにモジモジしている杉並さんのコスチュームは。
濃紺色が際立つ……スクール水着だった!!
あまり背の高くなく、どちらかと言えば童顔な杉並さんだ。
スクール水着はよく似合っていた。
「わふーっ、杉並さん可愛らしいのです~っ」
両手をぱんっと合わせ喜んでいるクド。
「そ、そう…かな」
「うん、とってもシンプルでよく似合ってるよ~」
にっこりと微笑む小毬さん。
「シンプルなデザインの水着を着こなすのも、また才能ね」
佳奈多さんは遠回しに『地味』と言っているのかな…。
「さすが来ヶ谷の姉御だぜ、ツッコミどころしかなくてツッコめねぇ…」
「ああ…マニアックという言葉しか思い浮かばん」
まあ、一般的には真人と謙吾の反応が普通なんだと思う。
「なぜあなた方二人は健康的な肌に映えるスクール水着のよさがわからないのですかっ! スク水に謝ってくださいっ」
「「…は?」」
なぜか西園さんは真人と謙吾を怒っているし…。
「待て待て待て、来ヶ谷」
「突然どうした恭介氏?」
「いやな」
「どう考えてもその組み合わせはおかしいだろ」
「ふむ、どこがおかしいと言うのだ?」
「なんで……」
――ビシッ!
杉並さんの足を指差す恭介!
「ひゃっ…」
「なんでスク水にニーソを履かせるんだよっ」
「あ、それ、僕も気になった」
そう。
上は普通にスクール水着なのだが、杉並さんの足は太もものところまで白のニーソックスに包まれていた。
「そのことか」
「そうだな……想像してみてくれ」
フッと来ヶ谷さんが遠い目をする。
「――透き通り広がる夏の青空、降り注ぐ太陽の光」
「いつもは消極的な杉並女史だが、そんな気持ちの良い日のプールでは彼女とてはしゃいでしまうだろう」
「水面から見える楽しそうな杉並女史のスクール水着姿、水中で元気いっぱい水をかくニーソックスの足…」
「そんな楽しい時間も終わりが来る」
「水を滴らせながらプールサイドに上がる杉並女史」
「恭介氏に向けられる無邪気な微笑み」
「指先はスクール水着のヒップラインを直している」
「そして足に目を向けると」
「水が滴り足に吸い付いている……ニーソックス」
「濡れたニーソックスが密着しているせいで彼女の健康的で張りのある素足が……ほら、薄く透けて見えるているではないか」
「来ヶ谷」
言い終わった来ヶ谷さんに恭介が真顔で近づく。
「恭介氏」
――ガッ、ガッ
二人で腕と腕をぶつけ合い、
「スク水ニーソ、最っっっっっっっ強ぅーーーーっ!!」
「当然だ」
――パチンッ!
バスケの試合でゴールを決めた後のような爽やかなハイタッチ!!
いやもう、わけがわからないっ!!
「くっ、来ヶ谷さぁーんっ」
「なっ、なんでそんな変なこと言うの~っ!」
もちろんそんな妄想を言われた本人は、真っ赤になって縮こまっている。
「……顔が真っ赤ですね、杉並さん」
「だっ、だって…来ヶ谷さんが、は、恥かしいこと言うから…っ」
もうすでに杉並さんはうっすら涙目だっ!
「わふー…杉並さん」
「な、なに?」
「お顔だけでなく、水着から見えるお肌まで桃色になっているのです~っ」
「ゃぁっ!?」
「そそそそこまで見ちゃ、だっ、ダメ…っ」
涙目の杉並さんはついには座り込んでしまった!
***
『杉並さん、初めての自慢』
みんなが一斉に息を呑む。
「こ、こういうところでこういうの着るのって変な気分だね…」
みんなの前で恥かしそうにモジモジしている杉並さんのコスチュームは。
濃紺色が際立つ……スクール水着だった!!
あまり背が高くなく、どちらかと言えば童顔な杉並さんだ。
スクール水着はよく似合っていた。
「わふーっ、杉並さん可愛らしいのです~っ」
両手をぱんっと合わせ喜んでいるクド。
「そ、そう…かな」
「うん、とってもシンプルでよく似合ってるよ~」
にっこりと微笑む小毬さん。
「シンプルなデザインの水着を着こなすのも、また才能ね」
佳奈多さんは遠回しに『地味』と言っているのかな…。
「さすが来ヶ谷の姉御だぜ、ツッコミどころしかなくてツッコめねぇ…」
「ああ…マニアックという言葉しか思い浮かばん」
まあ、一般的には真人と謙吾の反応が普通なんだと思う。
「なぜあなた方二人は健康的な肌に映えるスクール水着の良さがわからないのですかっ! スク水に謝ってくださいっ」
「「…は?」」
なぜか西園さんは真人と謙吾を怒っているし…。
「――ムツミンってさ…」
葉留佳さんが意外そうな顔をして口を開く。
ちなみにムツミンとはあだ名のようだ。
「制服着てるときはズンドーにしか見えなかったのに、意外と胸大きくない?」
「え、そ、そう?」
「わふーっ、衝撃的新事実なのですーっ!?」
クドは驚きすぎ。
「あ、えっと……」
杉並さんがモジモジとしだした。
「うん、私けっこう……」
ぽっ、と顔が色づく。
「……おっきい……よ」
どうやら杉並さんの自慢ポイントだったようだっ!