#シチュエーション:葉留佳が二木の部屋にいくとパンツが落ちてました(爆)
「おりょ?」
誰もいない部屋にこっそり忍び込むと、足に何か布があたった。
なんだろ?
目の前で広げてみる。
「って、なんだパンツか。洗濯カゴから落ちたのかな?」
「それにしても双子だけあって私と同じシマシマパンツだね、やはは」
一方その頃!
「――直枝、その小説は持ってるから貸してあげる。そこで待ってなさい。部屋には上がらないこと覗かないこと」
「ありがとね、二木さん。上がらないし覗かないから安心してよ」
「誓いなさい」
「誓うよ」
「…………ふん」
二木さんが部屋のドアを開けた。
「げ、お姉ちゃんっ!」
「――葉留佳、あなたまた勝手に入ってたの?」
「やはは。あれ、理樹くんも一緒?」
「あ、うん。えーっと――」
ギロッと二木さんの眼光が光る。
あちゃぁ。
葉留佳さんの声で部屋の中を見ちゃったよ。
「そうだお姉ちゃん――これっ!」
葉留佳さんが何かを高々と掲げた。
ついつい僕の目もそれを追うように上が……が……っ
「おねえちゃんの――」
葉留佳さんが掲げた布は……その……シマシマの……っ!
「じゃーん、お姉ちゃんのしましまぱんつ~っ!!」
「――ッ!? な――ッ!?!?」
ポシュッ!と音を立てて二木さんの顔が染まった!
「いや~さすが双子ですナ。私もまったく同じのもってるよ」
「あ――なっ、は、はっ――!」
声になっちゃいない!
僕も目を離そうとするけど…。
ダメだ目が離せないっ!
だって僕もとりあえず男の子だしっ!
「あ、理樹君。だからおねえちゃんね、今ね――」
葉留佳さんの口元が歪んだ。
「のーぱんですヨ」
「――――っ!!」
「~~~~~~っ!?」
僕の目は反射的に二木さんのスカートに向いてしまった!
「――っ!! バッ、はっ、はいてっ、穿いてるからっ!!」
耳まで顔を真っ赤に染めた二木さんがスカートを裾をギュッと押さえながらまくしたてる!
「いやっ、えと、あっと! わかっ、わかっっ」
僕のほうはというと言葉がでないっ!!
「穿いてるっ!! 穿いてますっ!! 穿いてるからッ!!!」
なんかもはや(><)こんな顔で二木さんは必死だ!!
ここまで必死だと逆に疑ってしまうっ!!
「わっ、わかってるよ! はっ、穿いてるよねっ!!」
「なななんでそんな疑わしい顔してるのよ!? 穿いてますって言ってるでしょ!!」
「ううう疑ってないから!! 二木さんは穿いてる!! すごく穿いてるよ!! 僕はそう信じてるよ!!」
「穿いてるっ!! 穿いてるっ!! 穿いてるっ!!」
「わかってる、わかってるってばーっ!」
「ぅ~~~~~~ッ!!」
いっぱいいっぱいの二木さんの手がバッとスカートにかかった。
「だから穿いてますっっ!! 見なさいっ!!」
真っ赤な顔で目をギュッとつぶっていた二木さんが。
自分のスカートの裾を。
――バッ!!
高々と持ち上げていた。
――ピンクのリボンがついた、純白のパンツだった。
「~~~ッ!」
真っ赤な顔でスカートをまくり、何かを堪えるように立っている二木さん。
「……」
「……」
完全凍結した僕と葉留佳さん。
「…あ」
二木さんが正気に戻ったようだ。
「……」
「…………」
「…………――――」
「――――~~~~~~~ッッッッ!?!?!?」
……遠くに二木さんの悲鳴を聞きながら、僕は鼻からほとばしる鮮血と共にブラックアウトしていった。