ある日の杉並さんと高宮さんと勝沢さん(リトルバスターズ)作者:m
紹介メッセージ:
いつもの杉並さんと高宮さんと勝沢さんの日常です。
――今はお昼休み。ここは学食の食券販売機の前。
「あたしはいつものAランチ」
「高宮がAランチなら…私はC定食ね」
「じゃあ私は……」
うわ…高宮さんと勝沢さん、決めるの早い…。
私はおソバとうどん、どっちにしようかな?
「えっと」
今日はあんまりお腹すいてないし、おソバ…。
「あ、けど…」
昨日も食べたからうどんにしちゃおうかな。
「うーん」
「……………………」
「どうしよっかな…」
「あーーー!! じれったいっ!!」
「キャッ!?」
た、高宮さんが怒ってるーっ!
「こらこら、高宮…睦美を威嚇しないでよね」
「これがイライラしないでいられる!?」
「睦美! どれとどれで迷ってんのよ!」
「おソバと…うどん」
「じゃあ、うどんね、うどんにしときなさい」
「え、けど、私やっぱり…おソバのほうが…」
そう言ったにも関らず高宮さんがボタンを押そうとする。
「た、高宮さんーっ」
「フフフ遅いほうが悪いのだ」
「こらこら、睦美をいじめるな」
「「「あ」」」
――ポチ、からからからっ
「「「…………………………」」」
ふざけ合っているうちに高宮さんの指は、ボタンを押していた。
「…ぅ…」
食券に書かれていた名前は…「カツ鍋定食」
「……………………」
「ご、ごめん睦美! 悪気はなかったんだけど…」
「…………」
「こ…こんなにいっぱい食べれない…っ」
「…………ぐす……」
「ちょ、ちょっと高宮っ! あ、ね睦美、私の定食にはおソバもついてくるからそれあげるからね」
「あ、あたしのデザートもあげるから!」
「ほら泣かないで睦美っ」