シチュ:小毬ちゃんと理樹がポッキーゲームをしているようです。
「このまま、口つけちゃって…いい?」
僕の顔を覗く小毬さんの瞳に妖艶な火が灯る。
「…うん、いいよ」
小毬さんは微笑むと、そのまま目を閉じてポッキーを少しづつかじり始めた。
少し乱れた吐息がかかる。
僕の頭に添えられた小毬さんの手で、ゆっくりと僕を引き寄せる。
僕の唇と小毬さんの唇がゆっくりと、しかし確実に近づいてゆく。
腰に添えられていた手も僕の頭に掛けられた。
両手で僕の頭を引き寄せる小毬さん。
小毬さんの熱い吐息を感じながら、小毬さんに僕の身を委ねる。
「……んっ……」
唇と唇が重なる。
「……んん……」
小毬さんは、僕の口についたチョコの味を楽しむかの様だ。
そして、ゆっくりと唇が離れる。
「…………」
「…………」
僕は小毬さんの頬に手を添え、親指で優しく彼女の唇をなぞる。
「…だいすき」
小毬さんは、幸せいっぱいの瞳をこちらに向け、一番うれしい言葉を言ってくれた。