前回<かなたんでGOリスト>次回
こんばんは。
私は風紀委の委員長を務めている二木佳奈多。
それじゃあ、さっそく始めましょうか。
『かなたんでGO!』
はぁ…。
このラジオ、好評らしいわね。
あーちゃん先輩の話だと、WEB拍手がたくさん寄せられるそうよ。
はぁ、あんまり期待されても困るわ。
普段通り話してるだけなんだから。
私の話なんて聴いて何が面白いのかしらね?
それが一番の疑問。
まぁ……
…それでも聴いてくれている人に感謝よ。あ、ありがと。
コホンっ!
それより、この前少しだけここの地域に雪が積もったわね。
その時のあの集団の騒ぎっぷりったら……はぁ。
あの集団って、リトルバスターズよ、リトルバスターズ。
特に棗先輩には困りものだわ。
学校中の雪をかき集めてかまくらを作り出すし。「中でラーメン食うんだ!」ですって。
それで完成してラーメンを持ち込んだ瞬間、かまくらが崩落。
全く何を考えてるんだかわからないわ…。
余談はこれくらいにして、フツオタ(普通のお便り)でも紹介しようかしら。
ラジオネーム・匿名希望さんから頂きました。
『佳奈多さん、はじめまして』 はい、はじめまして。
『かなたんでGO!とっても面白いです。応援してます^^』
応援って……て、照れるじゃない。
別に面白くしようと思ってるわけじゃないから。
さっきも言ったけど、ただいつも通り話してるだけ。
けど…そうね。
こういうお便りは励みになるわね。
私も無理矢理だけど、やっている甲斐があるというものよ。
じゃあ、と。
いつものコーナーに入ろうかしら?
『かなちゃんのらぶり~アドバイス』
リスナーの悩みを大募集。
それをこの私、二木佳奈多が解決するコーナーよ。
思ったんだけど。
基本的に悩み事って、自分で方向性を決めてから人に話すものだから人のアドバイスなんてあまり聞いてないんじゃないかしら。
まぁいいわ。
では1枚目。
ラジオネーム・銃さんから頂きました。ありがと。
『気づいたら好きなキャラの半分以上が何処か暗い過去を持っているのばかりです。やはり自分も暗い奴なのでしょうか?』
キャラなんて大抵一つ二つ暗い過去の話題を持ってるものよ。
そうしないと引きの要素がないじゃない。
とどのつまり、大人の事情というヤツよ。
次。
ラジオネーム・匿名希望さんから頂きました。ありがと。
『鈴木さん、はじめまして! いつも聴いています』 絶対聴いてないわよね。
『うわぁあぁあ!? どうしよう!? 台所に…台所にGが出ましたッ!! 僕の手にはキンチョールしかありません! これで太刀打ちできるでしょうか!?』
Gって…もしかしてゴルゴ?
彼にキンチョールで挑むのはあまりにも無謀よ。
逃げなさい。
あ、けど背を向けたらジ・エンドか…。
諦めなさい。
次。
ラジオネーム・ナイトレイさんから頂きました。ありがと。
『かなたんかなたん』 なによ。
『歌を歌ってください!』
嫌よ。
つ――。
(は? なに、スタッフ?)
(え、尺が合わなくなるから歌え?)
(い、嫌よ)
(そこをなんとかって……)
わ、わかったわよ。
歌うわ、歌えばいいんでしょう!
もう…っ。
……。
あ、あー。んっ、んんっ。
い、いくわよ。
だんごっ、だんごっ、だんごっ、だんごっ だんごっ
だんごっ、だいかぞく~~
……。
も、もういいでしょ!
つ、つ、次よ次、次いくわ!
ラジオネーム・相川君さんから頂きました。ありがと。
『僕はいつでも大好きなS・Sさんの近くにいるように心がけています。この前もS・Sさんに無視されるなどして濃密な時間を過ごしました。夢の中でなんてラブラブです。これだけ一緒にいれば好感度がうなぎ昇りだと思います。そろそろイベントのひとつも起きてもいいころだと思いますがどうでしょうか?』
一緒にいればいるほど下がることもあるわ。
けど安心して。
あなたの好感度は最初からゼロ。
次。
ラジオネーム・身長137cmの瀬尾間鈴さんから頂きました。ありがと。
『最近ボクは、身長が低くて、女顔で童顔、そして声変わりをしてないという理由で親友に女装させられます。ボクは今すぐカッコよくなって見返したいのですが、どうすればいいでしょうか?』
どこの学校にも1人はいるみたいね。
女装が似合う人が。
いいじゃない、女装して楽しめば。
…これじゃアドバイスじゃないか。
カッコよく……そうね。
北斗の拳のケンシロウは格好良いと思うのよ。
だからあなたも胸に七つの傷をつけたり太眉にしたり突然服を破り捨てる等すれば格好良くなるわ。
次。
ラジオネーム・古式みゆきさんから頂きました。ありがと。
『佳奈多さん、先日はありがとうございました』 いいわ、これが仕事だから。
『佳奈多さんがおっしゃった通り、両方の目に眼帯をしたのですが、私が不甲斐ないばかりにフォースを感じ取ることが出来ませんでした。ですが…宮――優しい殿方が私の手を引いてくださり事なきを得ました。それ以来、その方のことが気になって仕方がありません。これはやはり……でしょうか?』
つり橋効果、って知ってる?
揺れるつり橋を渡るときの緊張の鼓動を、一緒にいる人に対しての恋の脈拍上昇と思ってしまう現象。
つまりそれは勘違い。
次。
ラジオネーム・ロマンティック大統領さんから頂きました。
『いつも聴かせてもらっている』 ずいぶんとエラそうね。
『実はひどく困っていてな。俺には昔から長い間一緒にいる――幼なじみとでも言える友がいる。近頃そいつを見ると妙に胸が高鳴るのだ。剣道にも集中できん。もしやと思うが…これは…。そうだとしたら、俺はどうすればいいと思う?』
恋ね。
間違いないわ。
今まで友人と思っていた人。
ある日、その人の何気ない仕草を見て恋心が芽生える…。
…正直に言うと、よくあることだから安心していいわ。
しかも幼なじみだなんて、どんなゲームにも必ず一人はいるくらいよ?
ベタ過ぎるシチュエーションと言っても過言ではないでしょう。
友人を好きになることは特別じゃない。
悩むこともない。
きっと、恋心を打ち明けたことで今の関係が崩れることを危惧しているのね。
ロマンティック大統領さんは…思いを秘めたままでいいのかしら?
今のままでは、ずっと幼なじみのまま。
思うばかりじゃ想いは届かない。
やって初めて光が見える。
結果が出るまで勝負はわからないのよ。
老婆心が過ぎたわね。
そんなロマンティック大統領さんのリクエストは
山下達郎さんの『クリスマス・イヴ』
……聞き飽きたんだけど、これ。
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