ミディの放浪日記~閑話1 -she challenged "ordinary"-
(オリジナル)
作者:義歯
紹介メッセージ:
小さな女の子が紡ぐ小さなファンタジー物語。
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閑話 脱!死の食卓!
***
(閑話はストーリーに何ら関係ない話です。
タグ、顔文字等も使用されるので雰囲気壊したくない人は(居れば)読むのをオススメしません。
それ以前に読んでる人が居るかどうかですが(゚∀゚))
***
「ふう…まさか買い物からする事になるとは思わなかったぜ」
「ホントね…いつ戻ってくるか分かんないからってかなり多めに買っちゃったし」
「うし。んじゃ昼飯作るかー」
「あ、待って…お願い」
「あ? 何だよイリス。」
「私にやらせて!」
………。
「721ッ!?」
「…読めないわよ」
「なにいッ!?」
「…そこまで驚くことないじゃない」
「いや、だってよ。お前の料理って言っちゃアレだけど 最 悪 (ポソ) じゃねぇか」
「…分かってるわよ。タグ使ってまで強調すること無いじゃない」
自覚しとるんかい。
…自覚してない方がやばいか。
「だからあなたに教えてもらいたいの」
「よ、よーし…まずは正しい人命救助の手順から」
「ちょ、ちょっと何を教えようとしてるのよ!」
「だからお前の料理食って心拍停止とか呼吸困難とかなったら大変だから救急救命措置を」
ぼぐっ。
「ブッ飛ばすわよ?」
「…殴ってから言うな」
「とにかく、普通に料理がしたいのよ! 教えて!」
教わる態度じゃナーイ。
「まずは人格改善セミナーに」
「刺すわよ。刃物の扱いは自信あるんだから」
「ごめんなさい。」
って。
「刃物の扱いは自信あるって?」
「ええ。切るのなら得意よ」
「んじゃこれ。薄~~~~~くしてみ」
「大根? フフ、楽勝ね」
***
「おー、すげーすげー」
薄すぎて向こうが透けて見える。
「どう? なかなかの物でしょ?」
「ああ。何でソレを他のことに使えないのかと小一時間」
「…あ?(#´Д`)」
「…気にするな、ただの空耳だ。
んで、イリスが苦手なのはなんだっけ…肉料理か?」
「肉料理とか。炒め物とか。焼く物とか。煮るものとか。」
全部じゃねぇか。
「一昨日の肉料理は悲惨だったからなー。化学反応のあとみたいになってたし」
「炭になっちゃったのよね…(´・ω・`)」
「まぁ何だよ。イリスお前、火加減が分かってないんだろ」
「かもしれない」
「此間のアレ、どうやって焼いた?」
「え? 強火全開これ常識。」
「非常識だろそれッ ∑(;;;;´Д`)」
「でもサッと焼いた方が早く仕上がらない?」
「お前それで何分火にかけてたか覚えてんのか?」
「さぁ?ヽ(´ー`)ノ」
…間違いない。コイツは魚を真っ黒に焦がし、パンは炭にしてしまうタイプだ。
「…まぁいい、初めから教えてやるよ」
***
-1時間後-
「いいか、初めから言うぞ。」
「うん」
「まずくっつかないように油を引く」
「うん…」
「そのとき火は弱くしとかないとだめだからな」
「…う、うん?」
「お前…分かってるか?」
「?(・ω・)」
「だーっ! もういいからとにかく作ってみろ!」
「あ、え、で、でも」
「腹減ったんだよッ! 飯クレヽ(`Д´)ノ」
「…わ、分かったわよ。やってみるわよ!」
「よし。俺は教えて疲れた。できたら起こしてくれ」
「ちょ、ちょっと…ついてて教えてくれないの? アドバイスとかは?」
アドバイス…。
「喰えるもんを作れ。」
「…さっさと寝てなさいッ!」
***
「…カイ、カイ。起きてってば」
「…んあ?」
「ご飯。できたから」
できたのか。 ∑( ゚Д゚)
「…た、食べてみてよ」
「よーし。気合い入れて喰うか。」
食事言語開始―
「我は空腹なり」
「…カッコわる(ポソ」
やめよう。
「んじゃいただきますっと。」
ぱく。
「…ど、どう?(ガクブル」
「う、嘘だろ…?」
俺は自分の舌が信じられなかった。
「うまいヽ(´ー`)ノ」
「えっ、ウソ!」
自分で信じないでどうする(;;;;´Д`)
「この絶妙な火加減、微妙な塩加減。至高のイリス焼きだな」
「何よそれ(;;;;´Д`)」
「とにかく美味い。文句なし、合格だ」
「よかったぁ~…これでミディにも美味しいもの食べさせてあげれる…」
「なぁイリスよ」
「ん、何?」
「…何故に日が傾いてるんだ?(;;;;´Д`)」
「ちょ、ちょっと時間かかっちゃって…あははー」
「…よし、ごまかすぞイリス。」
「へっ?」
「連中が帰ってきたら、晩飯の用意してるように見せかけるんだ」
「え、本気?」
「ああ。だからお前も手伝え。んでミディの分はイリスが作ってやれ」
「…いいの?」
「頼むぜ」
「…うん、分かったわ。任せておいて!」
「ついでに咲と彩とヴァイドと自分の分も」
「あなた…私に全部押し付けようとしてない?」
…ばれたか。
-閑話 了-
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