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2012.01.02(Mon)23:00

  あけましておめでとうございます!!

>新年!

一度故郷を離れたからにゃ、
負けねぇ! 退かねぇ! 悔やまねぇ!
前しか向かねぇ! 振り向かねぇ!
ねぇねぇづくしの漢意地!!
Traffic Jamのリーダー、mたぁ私のことだ!!


新年早々燃えております!


あけましておめでとうございます!
日本を飛び出して早1年。意地が支えのmですw


昨年はみなさん遊びに来てくださってありがとうございます!
特に大晦日なんてチャットに16人も遊びに来てくださいましたw
こんなにたくさんの方と新年を祝えるなんて、mはとっても幸せですw
本当にありがとうございます!
新年も百合百合の絵を描いたり百合百合のSSを書いたりと不健全な活動をしているかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!


>新年ということで!
抱負を立てましょうか。
毎年書いていますが、目的意識は大切です。
目的なしで日々を過ごすのは方位磁針を持たずに山を上ることに似ています。
目指す場所がわからずに歩いて、結局は元の場所に戻ってしまう……。
そのようなことにならないように何を目指すのかをしっかりと決めましょうね!

#『スキルアップする!』

主人公のステータス育成系のゲームってあるじゃないですか。
アイドルマスターやガンパレードマーチなどなどw
スケジュールをこなすと『勉強が+1上がった!』とかいう感じのです。
ゲームだと足しげく行うのに実生活だとそれをしない。
これって勿体無いです。
実生活でも自分のステータスを上げていきましょう(ゲーム脳w

なんやかんやで英語はからっきしなので、mはこれを鍛えたいです!
英語の勉強を1時間やったらステータス+1。
+200まで溜めればかなりの実力になると思いますw

#『なぜベストを尽くさないのか?』

好きですよこの言葉w
なぜベストを尽くさないのでしょうね??

・お正月だし
・もし疲れちゃったら、次の仕事に支障をきたすかもしれないし。
・昨日は夜遅かったし

自分に尋ねると、こんな感じでベストを尽くせない理由が脳みそ様から2ダースも出てくることでしょう。
頭でっかちになって理屈を付けてせっかくの行動を中断しちゃうんです。
もう少しバカになって(言葉は悪いですけれどw)真っ直ぐ走ってみましょw

「今日は頑張ったぞーっ!! 満足満足! おやすみなさい〜ばたんきゅ〜」
mはこっちの方が好きですw

>WEB拍手レス!
>キリさん
キリさん、あけましておめでとうございます!
キリさんとももう長いお付き合いですねw
こんなmですが、これからもよろしくお願いします!

日記のタイトルはおっしゃるとおり「小さな手のひら」です。
いい曲ですよね〜。
聞いてるだけでじ〜〜んときてしまいます。
Keyはそういう曲が多いので、ちょこちょこと聞いております。

あ、そうそう。
mの日記は歌の歌詞のことが多いので、もし気になったら聞いてみるのもよいかもしれませんよw

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2012.01.06(Fri)22:31

  ひざまづいて足をおなめ


ごきげんよう。mです。

ここ最近、な・ぜ・か会社で「様」をつけて呼ばれるようになりました。
m様。
年末年始にかけて業務があまりなかったので、仕事上の講義の先生をやっていました(メガネくいッ
仕事ということでアメと鞭を心がけていました。
そのへん辺りからだったような?
あ、mは元々先生なので怒るときは怒りますw
ただ……世話焼きというか頼られるとついつい世話を焼いてしまうのですが(^-^;
仕事が変われど、先生気質は変わらないようですw

……一説によるとユリアさんが会社に手を回しているとか何とか……。

>Xboxが……動かないわっ!!
ある日のこと。
「今日も雪歩ちゃんの笑顔に癒されないと〜」
仕事上がりのmはちゃちゃっと部屋着に着替えると、片付けもそこそこにいつものようにXboxの電源を入れました。
Xboxのしいたけマークに光が吸い込まれるエフェクトを見ながら、ソファに腰を下ろしました。
立ち上がるダッシュボード。(ゲームやオプションの選択画面)
雪歩ちゃんの笑顔を見るだけで仕事の疲れが吹っ飛ぶよね〜、なんて思いながらゲームを起動しようとボタンを押そうとしたら。

『トレイを開ける』

こんな表示が出ていました。

そういえばゲーム入れ忘れてたっけ、なんて思ってトレイをあけると……あれれ? 入ってる。
ポチっ。
閉まるトレイ。
ウィーン……ヒュン。
……
……。

『トレイを開ける』

……。

ポチッ。ウィーン。<トレイが空いた
ポチっ。ウィーンがしゃこん<トレイが閉じた
ウォーン……ひゅん<止まった
『トレイを開ける』

……。
……。
Xboxが……動かないわっ!!
ひぃぃぃぃぃぃーーーっ!!
Xboxは壊れやすいって聞いてたけど、まさかもう壊れるなんてっ!!
勝手から3週間!!
あぅあぅ……。
mの頭に浮かぶのは雪歩ちゃんの笑顔……。
あの笑顔にあえないなんて……。

そんな凹みまくったお正月(爆

>Xboxが……もう直ったわっ!!
次の日。
会社の昼休みにえっさほいさとゲームを買った店にXboxを持っていきました。
一緒にご飯食べに入ってる人も
「ええ〜、そんなの後にしてご飯しようよ〜」
と言いましたが、mはそれを振り払いゲーム屋に直行です(爆
行動が早いのは当たり前です。mの雪歩ちゃんがかかってますから。
そして拙い中国語で
「我的Xbox的DVD光駆、ホワイ了! ホワイ了!」(我が雪歩ちゃんのDVD driveが壊れた)
と必死に伝えました。
すると
「OK!」
と、なんとも爽やかな笑顔で即了承w
さらに何日で修理が終わるかと聞いたらなんと「1時間で終わるぜ!!」とのこと!
はやっ!!

仕事終わり、これまたゲーム屋に直行ですw(もちろん定時帰りw)
そしたらしっかりと動くmのXboxの姿がっ!!<買うときと同じで、その場で動作確認をしてくれる
おおーぅ!!
たった一日で直るとは!!
結構ビックリデスw

これで雪歩ちゃんに会えるとホクホクですよ、もうw

>そんなワケで
ようやくアイマス2をクリアしました!
苦労しただけあって一番最後は涙涙。
大賞……プロデューサー冥利に尽きるというものです!

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2012.01.08(Sun)22:34

  さぁ! 受け取ってくれ、やっぱり君にさよなら出来ない


こんにちは、mですw
すっかり休日はゲーム三昧でした。
色々やりたいこととか読んでおこうと思っている本があるのに……ゲーム機コワイ!
一日一時間とか決めた方がいいでしょうかw

>キャサリンクリア〜〜〜!
やりました!
やり遂げました!
かのムズゲーで有名なキャサリンをクリアしました。これホントですw
長くツライ戦いだった……。
mはニコニコの実況が好きで、よく死にゲー実況とかを見ています。
アレを見ていると「よく頑張るなー」と思うのですが、自分でやってみてその気持ちがわかりました。
アレ、意地になっちゃんですよw
特にmは人に「無理だ」とか言われると逆に燃えてしまうタイプなのでそれが強いです。
キャサリンもほぼ意地でやり抜きました。
アクションとか急ぎ系ゲームは苦手なのに、キャサリン後半ではまるでヴィンセント(主人公)がゴキブリのように壁を拘束で駆け回っておりましたさw

このゲームですが、浮気した男が文字通り悪戦苦闘するゲームなのですがオススメです。
二十後半の付き合っている男女の会話をかなりリアルに表現しています。

みなさんも浮気はしてはいけませんよwww

>男女関係。
別れるときの話ですが、基本的に女の方がスパッとしていると思います。
冷めてしまうと完全に見限ってしまうのでしょうね。
逆に男の方が女々しいことが多いそうです。

『男の恋は名前を付けて保存、女の恋は上書き保存』
たしか誰かが言った言葉ですw

どうです?

>ナルティメットストーム2
を探し回ってたmですがついに発見〜〜〜!!
これをやりたいがためにXbox360を買ったようなものですからね…!

ナルトですが、欧米では大人気ですが中国ではそんなに人気ではありません。
こちらだとワンピース人気が絶大です。
そんな背景もあり……。
見つけたのは英語版ナルト!!
表紙には『NARUTO STORM2』とか達筆でかかれちゃってます。
Hmmmm...
0.5秒という長考の末購入決定w(ちなみにXboxですが一部の洋ゲーは動くようです)

早速プレイ。
『Wow! Kakashi sensei!』
など、ナルト達がバリバリ英語で話しますw(先生はそのままらしいw)
さらに火遁業火球の術は
『Fire ball jutsu!!』
ってカカシが叫びます。mの腹筋も叫びます。(ぅぉぃ

ストーリーはボイスがあるパートも多いので勉強になりそうですw


>WEB拍手レス!
>キリさん
キリさん、こんにちは!

私も壊れやすいとは聞いていましたが、こんなに早く壊れるなんて想定外でした。
型も古かったですからねぇ……。
まあ、今はスムーズに動いているのでOK!
終わりよければ全てよしです(ぉぃ


>オリジナル小説!
今年もオリジナル小説いきますよ〜w

読んでくださっている方、ありがとうございます!
Tinamiで読んでくれている方が多いようですねw
お絵かきサイトですが文章を読んでもらえて嬉しい限りですw
こちら完走したいと思っています。もう少し展開のピッチをあげていきますよー!

では、スタート!!

#リング・ル・ヴォワール
# 6話
再び買い物を終え、俺たち3人は百貨店内をブリックモールに向かって歩いていた。
さっきまでは割れた皿を買いに戻っていたわけだ。
まぁ、割れたのが下の2枚だけだったのは不幸中の幸いか。
ちなみに買い足した皿はプラスチックプレートなのは予算的なものと不幸再来に備えてあるせいだ。
もちろん買い物袋は俺の手にある。

「重いようでしたら私がお持ち――」
「いーや、俺が持つ」
「袋も二重にしてもらいましたし、さっきみたいなことは――」
「いーや、俺が持つ」
「私、居候ですし和行さんのお手伝いを……」
「いーや、俺が持つ」
「え〜と」
「いーや、俺が持つ」
「む〜……」

さっきからさだこはと言えばこんな感じだ。
おせっかいと言えばいいのか、「居候=迷惑かけちゃいけない=なんでも手伝う」みたいな構図がこいつの中では成り立っているらしい。
その辺はいいんだが、これ以上こいつに食器類を持ってもらったら俺の財布がピンチに陥ることは確実だ。コーラを飲めばゲップが出るくらい確実だ。

百貨店をしばらく歩いていた時だった。
「あ」
「どうした、さだこ? いきなり立ち止まったりして」
さだこの目は遠くの一点を見つめていた。
「あのキラキラした場所はなんですか?」
指を差した先。
「ああ、あそこはゲーセンな」

立ち並ぶUFOキャッチャーやコインゲームの筐体からにぎやかな音楽と光が溢れていた。
どうあがいても田舎のゲーセンのため、ぬいぐるみなんかも少し前の物だったりと残念感がにじみ出ている。
そんなのだから客入りが非っっ常に少ない。
十中八九、日本各地の田舎百貨店ではよく見られる光景だろう。

「もしかしてもしかしてお祭りでもやっているのでしょうかっ」
すげー目がキラキラしてるよ……。
「わぁ! 金魚すくいならぬお人形すくいですか、あれっ」
さだこは俺の袖をクイクイと引くものの、目はゲーセンに釘付けだ。
物の怪さんからすれば寂れたゲーセンも相当に珍しいようだ。
「あー……」
竜司に目配せ。
ぽりぽりと頭をかいた竜司だったが、
「ま、オレ達も久々だし、いいんじゃねぇか」
「――さだこ、行ってみるか?」
「えっ!」
振り向いたさだこの顔はもう目から星くずをばら撒いていた。
さっきまで荷物を持てずに拗ねていた奴とは思えない。ころっころと表情が変わる奴だ。こりゃ見ていて飽きないな。


***


「にしても客いねぇな」
竜司の言うとおり、中には客が2〜3人程度。
さびれすぎだろ。
で、だ。

「きゃ〜っ、きゃ〜っ、きゃ〜〜〜っ」

そんな中ただ一人、レインボーオーラを発しながらあたりを見回してる奴一名。
夏祭り会場に入った小学生みたいな反応だな、おい。
ド田舎百貨店のゲーセンでここまでテンションが上がる奴もそうそう見かけないだろう。
ここまで喜んでもらえればこのゲーセン管理者も本望だろうよ。

「和行さん、竜司さん、あそこのお人形すくいに行ってみましょうっ」
「UFOキャッチャーって名前が――」
「わぁ、わぁ、わぁっ! あの可愛らしいクマさん! 少しでいいので見たいですっ」
聞いちゃいねぇ。

立った先はずっと前に流行ったリラックマの筐体の前。
「――これ、どうやってやるんですか? 金魚すくい…とは違いますよね? 周りは透明の板に囲まれてますし……」
「あー金魚すくいとは全然違うだろ。最初は俺がやってみるか」
がんばってくださいっ!というさだこからの声援を受けUFOキャッターの前に立つ。
久し振りだ。前にやったのは高校のときぐらいだったか?
「こういうのは欲しい物よりも取りやすい物を優先するのが鉄則ってな」
獲物を見極めコイン投入。

――ズンジャカズンジャカ♪

一つ目のボタンを目測でストップ。もちろん取り出し穴に一番近いリラックマ狙いだ。
二つ目のボタン。筐体の横から見てタイミングを計る。
そして獲物の前で……止める!
「ほう、やるじゃないか」
竜司の声が背にかかる。

アームが下がり……止まった。
ベストポジションだ!
アームが閉まり、見事にリラックマの胴体と首の境目を捉えた!
「和行さん、すごいすごいっ!」
さだこの嬉しそうな声。

ぽろっ。

空のアームが律儀に穴の上まで戻り、何にもないアームを開いた。
「……ぐ」
「鉄則の割りにあっさりミスったな」
「しゃーないだろ、久し振りなんだしよっ」
一発はやっぱり無理か、くそう。
なかなかこの手のものは難しい。
「やり方はわかりました! 次は私にも挑戦させてくださいっ」
さだこが俺の前に躍り出た。
「マジか……大丈夫なのか?」
「はいっ! 和行さんの仇はこの私が取ります!」

鼻息荒く目をキラッキラと輝かして獲物(クマさん)を見つめているさだこの目。
なんつーか、最早物の怪というより普通のぬいぐるみ好きの女の子の目だ。

その手に100円を渡した。
真剣そのものの端麗な顔が獲物のリラックマを凝視している。

「――クマさん、頂戴いたします」

凛々しい宣言とともにさだこのしなやかな手が動いた。
筐体に優しく触れるように、
ポン、ポン。
小気味よく連続でボタンが押される。

って。
「狙った位置でボタン押せよっ!? クマじゃなくてアーム見ろよ!?」
「え?」
もちろほぼ取り出し口の直上でアームが下がる。

スカッ。

「……」
「……」
「いや、そんな捨てられた子犬みたいな顔で俺を見られても困るんだが」
まあ……気持ちはわからなくもない。
ちなみに俺の見立てでは、さだこのUFOキャッチャーの才覚はズバリ0だ。

「見ちゃいられねぇな、いられねぇよ」
貸しな、と前に出たのは竜司だ。
気だるそうにコインを投入。
左手はポケットの中というやる気が薄いポーズ。
「こういうのは、肩に力入れすぎるからミスんだよ」
だがその目だけはしっかりと獲物(クマさん)を見つめている。

そして。

「……一発で取りやがった」
「ほらよ」
竜司がクマさんをさだこに手渡した。
「いいんですかっ?」
「ああ。オレはいらねぇからな」
「本当ですかっ! わ〜っ、ありがとうございますっ! 竜司さん、このクマさんは大切にします」
「そうしてやってくれ」
めちゃくちゃ嬉しそうにリラックマを抱きしめてやがる。
その顔は満開の桜の花みたいで、見ただけで「私、幸せです」なんていうのが伝わってくるくらいだ。
……。
別に悔しくなんかないからな。


***


UFOキャッチャーを離れ、ゲーセンの中を歩いていると、
「こいつは……」
竜司が突然足を止めた。
「なんか面白そうなのでもあったか?」
「面白くなりそうなのがあるな」
「面白くなりそう?」
竜司の口元が歪んだ。良くない兆候だ。

竜司が立ち止まった場所。
UFOキャッチャーとゲーム系のコーナーの境目だ。
そこは二つのコーナーを区切るかのようにパンチングマシンが置いてあった。
パンチングマシンというのは、筐体についているサンドバッグにパンチをしたときにどれくらいのパンチ力だったのかを測ってくれる機械だ。
俺達も中学のときによくやったものだ。
確か記憶によると、中学のときに「俺より強い奴に会いに行く」が口癖の岡本君がグローブを付けずにトライしていたっけな。
結果、骨折をして病院に運ばれた。
恐らく彼は教室内に座っているだけでもその目標を達成していたことだろう。
ぶっちゃけ、どうでもいい記憶だ。

「またなんで今更こんなもんに目をつけたんだよ? 中学のときはこういうの好きだったが、今は全く興味ないぞ」
「オレも自分のパンチ力なんかにはこれっぽっちも興味がねぇ」
「だったらなんでやりたいんだよ?」
「興味があるのは……」
竜司の目線が流れた先。
「はい?」
クマさんを抱きしめたさだこが立っていた。
「ああ、なるほどな。確かに興味ある」
さっきの買い物袋を持ってもらったときの一件もある。
成り損ないでも鬼は鬼。それがどの程度の力があるのか見たいのだろう。
俺だってちょっと見てみたい気がする。
もしかしたら表示されているネットランキングとやらの上位を取れるかもしれないしな。

「これはどういう遊びですか?」
言われた通りにクイクイとグローブをはめるさだこ。
日本美人とグローブの組み合わせはかなり異彩を放っている。
そしてもう片方の腕はクマさんを抱きっぱなしという不思議極まりない格好になってしまっている。
ぬいぐるみはよっぽど気に入ったのか離す気が全くないらしい。
「的が書かれたサンドバッグが出てくるから、それを殴って倒す。どうだ、簡単なゲームだろ?」
「ふふっ、それでしたら私にもできそうです」
がんばりますね、と張り切るさだこ。
筐体にコインを投入した。

――ウィーン、ガショコン。

サンドバッグが立ち上がった。
後ろの画面には悪党っぽい奴が映し出されていて、ウヘヘウヘヘと言っている。

「あの真ん中の赤いのを叩いて倒せばいいんですか?」
「おう」
同時に隣の竜司が、
「カズ、ネットランキングの5位以内に入る方にファミーユのアイスティー1だ」
「俺は無理な方にフルーツパフェな」
「高けぇよ。ま、いいけどな」
ネットランキングというのは言わば全国ランキング。
いくらなんでも5位は無理だろう。
それを裏付けるように、
「行きますっ」
ぬいぐるみを抱いたさだこが腕を振り上げるが、肘も閉まっていなければ、拳だって外側に沿ってしまっている。
そのポーズは女の子そのものだ。
真剣なところ悪いが可愛らしい。
どうでもいいけど、ぬいぐるみも離す気ないのな。
で、竜司の顔を覗き込むと苦い表情。

「やぁ〜〜っ」
さだこの気が抜けるような掛け声。
顔なんて(> <)こんなんだ。
はぁ……やれやれ。
可愛らしいと言えばそうなのだが、
「おいおい」
どちらからともなくそんな苦笑が漏れる。

「キャッ」
腕が、繰り出された、のだと思う。

光った。
そんな気さえした。


刹那の空気圧縮。


ドッッッッッッッグゥォォォォォォオォオォオォンッッッッ!!


室内でビル解体用の巨大ハンマーをぶん回したときのような腹に響く轟音が地面を揺らす!
一瞬遅れて突風が俺を襲った!
パンチングマシンの筐体が後ろのゲーム機を跳ねのけながら3mほど吹っ飛ぶ!
跳ね上げられたイスが天井を、床を激しく打ち鳴らす!

「な……ッ!?」
吹っ飛んだマシンがようやくその動きを止めた。
その筐体がゆっくりと後ろへ傾く。

……ゴゥンンン……――。

…………。
……。

パンチングマシン、完全に沈黙。
「…………」
「…………」
ついでに俺と竜司も完全に沈黙。

――バサッ。

俺の足元に、さだごが付けていたと思われるグローブが落ちてきた。
ボロボロのそれはなぜか焼け焦げた跡さえある。

「はぁ!? いや、はぁぁぁぁっ!? はぁぁぁぁぁぁっ!?」
なんじゃこりゃぁぁぁっ!?
ようやく出た声はもう声じゃなかった!

「倒れましたっ」
「倒れました、じゃねぇよ!! 殴り倒したんだよ!! ってか台ごと倒すんじゃねぇよ!!」
「賭けはオレの勝ちでいいか?」
「この状況でそれ言うお前のハートすげぇよ!? 剛毛ビッシリだろ!?」
おいおいおいおいおいおいっ!!
こいつどんな腕力してるんだっ!?
ぬいぐるみを抱いたあのポージングからどうすればこんなダイナマイトパンチが生まれるんだよ!?
いやいや、落ち、落ち、落ち着け俺!
今問題にするのはそこじゃない!
息を整えあたりを見回す。

元あった場所から遥か後方で倒れているパンチングマシン。
パンチ直撃を受けたであろう真ん中のサンドバッグ部分は爆散している。
さらに散乱したイスやら何やら。

……。
…………。
………………ヤバイ。
やばいやばいやばいっ!
頭の中では非常警報が鳴り響いている。
パンチングマシンの弁償っていくらぐらいかかるんだよ!?
いや待てよ、こいつは叩かれるために存在してるわけだからこんなんなって本望なのか?
……。
んなワケないよなっ!?

今まで客がいなかったが、周りから『今、ゲーセンの方からギャリック砲が放たれたような音がした』『マジかよ、鳴上!? ヤベーじゃん!! よくわかんねぇけどヤベーじゃん!!』と人の声が近づいてくるッ!

「竜司、さだこ、逃げるぞ!!」
「賛成だ」
「え、え?」

よくわかっていないさだこの手を取り、目一杯の速度で走り出した。
竜司もすぐさま後に続く。
ガッチガチと食器の袋が音を立てるが今はそんなことを気にしていられない!
幸いなことに人目に触れることなくゲーセンを脱出!
寂れたゲーセン様様ってとこか!

「竜司っ、どうするッ!?」
「いつものとこだろ!」

さらに速度をあげ、ブリックモールへ向けて走る。
そこには丁度いい避難場所があるのだ。


***


「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
ブリックモール、もう一人の幼馴染のバイトしている喫茶店の前。
俺と竜司で肩で息をしていた。

「ハァっ、ハァッ…竜司よぅ、なんて、こと…思いついてくれんだよっ」
「正直悪かった。予想以上のパワーだ。こんなになるとはな」
「ったく、ハァッ、ハァッ、いつも面白いこと見つけるとそうだよなっ! 今回はそっちのおごりだからな!」
「ああ、わかったわかった」
息を整え、もう一人の幼馴染が働くバイト先に入ろうとした。
そこで足が止まった。
「あれ? さだこは?」
その姿は、どこにもなかった。

まさかあのドジ……っ!

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2012.01.15(Sun)20:57

  だけどピッと凛々しく

grp0115214638.jpg 400×300 53K
はーい、こちら現地レポーターのmですっ!
今私は旧正月を迎えようとしている中国に来ておりますっ
こちらはすっかりと年末ムード一色と言ったところでしょうか。
どこを見ても人、人、人!
見てください、交通もマヒ状態。進めない車たちのクラクション混声合唱です。
事故でしょうか? おまわりさんが至る所にいます。
あ、違いましたね。道路で友達と雑談に華を咲かせているようです! おまわりさんも完全にお正月体制といったところ!
デパートに目を移すと……うわぁ〜……。
人が溢れかえっております!
人が多すぎてデパートが見えません!
いいですか、人が七分の売り場が三分です!
もう一度言いますよ、人が七分の売り場が三分!!

でわ私もデパートに突撃します!!
おーーーりゃぁぁぁぁーーーっ!!

って無理ッ!!


はい、こんにちはw mですw
日本と違って中国と韓国のお正月は1月22日あたりからです。旧正月。
なので今は歳末商戦真っ最中みたいな感じです。
もう人人人です。
今日も食事に出かけようと思いましたが「やっぱり家で食べよう、うん」と思ったほどです。
それと壮絶な帰省ラッシュ。
http://www.youtube.com/watch?v=BxGl4xkMwOU


mも旧正月は日本に帰国しますw
もちろん日系のANAでノンビリ帰らせていただきますw
家族へのお土産も用意しました。
お茶のほか、今回は「あれ? 日本で見たのと何か違うような……気のせいか」シリーズです。
お土産はこういう物のほうが皆から喜ばれたりします(爆



>小説は!
う…!
今日は帰国準備でお休みです(^-^;

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2012.01.22(Sun)21:45

  中国の大丈夫はピンチで窮地!?

>帰ってきましたw
ごきげんよう。mです。
10日ほど休みでしたので日本に帰ってまいりましたw

日本はいいですねー!
まわり全部日本語ですし、店で日本語が通じますから(当たり前

>てんやわんやの帰還
今回は空港に行く前に「インターネットチェックイン」というおニューなシステムを使ってみました。
これ、空港に2時間前に行って飛行機の搭乗手続きしなくてもいいというシステムです。
本当になんでもネットで済んでしまう世の中になったものです。
ぽちっとなってなものです。

さて、そんなわけで「ぽっちっとな」で悠々と空港にいったm。
チェックインカウンターで荷物を引き渡しました。
たしか手続きではその時にケータイに送られたQRコードを見せるとのことでしたが……
あれ、見ない。
なんだか嫌な予感がします。ビンビン嫌な予感がします。
この予感は中国という国で鍛え上げられた言うなれば第6感的な感です。

「携帯に届いたQRコードを見なくて大丈夫ですか?」
「ダイジョーブデス」

……。
大丈夫というなら大丈夫なのでしょうw
そのままスムーズにチケットが発行されました。
mが取った席は窓側A席。
そして係りの人。
「ツウロガワのH席デス」
……。
あれれ? おかしいぞ? ちがうぞ?
チケットを拝見。

YAMADA/HANAKO(仮)

うなっ!?
名前も違うのですがっ!? これ、mじゃないってばよっ!?
ぎゃーーーっ!! もうちょっと全然違うから〜〜〜っ!

「ダイジョウブデス」

ダイジョウブなわけないでしょーーーっ!!
ANAですので、慌てて日本人の社員さんを呼んでもらい対応してもらいました。
「申し訳ございません! お荷物も違う方で登録してしまったようで……」
ぎゃぼーーーっ!!
mのお土産満載のキャリーケースはHANAKOさん(仮)のものとしてドナドナされてしまってました(>_<)
急いで対応してもらって事なきを得たのですが、非常に大変でした(泣)

mのワンポイントアドバイス!
他国では日本のように「あれれ?」と思って静かにしてると痛い目にあいます。
ばんばんツッコみましょうw
作戦は「ガンガンいこうぜ」です(ぉぃ

>ついても大変でした(>_<)
飛行機で成田に降りた後、電車までの余裕は50分。
これを逃すとmは終電を逃して東京で野宿することになります。
50分。ダイジョウブだと思ったんです……。

飛行機到着後、ちょっと急ぎ目に出口へゴー。
パパッと手続きを済ませて荷物の受取へ。
あのガタコンガタコンと荷物が落ちてくるベルトコンベアーです。
大丈夫そう、と一息ついたのですが。
ガタコン。こない。
ガタコン。まだこない。
残り30分
ガタコン。ガタコン。あれ、こない。
残り20分
ガタコン。ガタコンガタコン。……。

全然荷物が出てこないっ!!
なぜ、なぜなのよーーーっ!(サンホラ調でw)
そのとき脳裏にあの映像が過ぎりました
『ダイジョウブデース』
あれかーーーっ!!
そういえば荷物を探してもらって手続きをやり直してもらったはず。
つまりmの荷物はすんごく後ろに回っているワケで……。
ぎゃああああああーーーっ!!
半分涙目です。

残り15分。
一人でアワワしていると……。
ようやくmのケースが登場!!
15分いけるのかm!!
もうケースを抱えて猛烈ダッシュ!!
検疫のおじさんも
「中国では何日間?」
「ずっと!! もうずっと! 急いでます!! あとATMどこですか!?」
と勢いで押し切りました。ついでにATMの場所聞きました(ぅぉぃ
キャッシュカードで現金を握り締め、帽子を脱いだボサボサヘアーで窓口に突撃。
「あああ青森駅まで!!」
と窓口でもアワワアワワw
絶対へんな奴だと思われましたよ・・・。

残り5分。
そこには肩で息をしている変な奴が立っていたというww

そのようなわけで、なんとか当日の夜中12時ころに無事帰還ですw

>日本ではw
今まったり中〜♪
この編のことは明日明後日書きましょうかw
まだまだいますしねw

>そうそう。
ホームページのサーバーを移動しています。
今まではbiglobeで借りていました。
月々500円。
容量は夢の50MB。
50MB。音楽10曲分。編集中のPSDファイル1個分。動画ファイル何分か。
少ないと思うのはmだけではないはず。

新しく見つけたのはこちら!
さくらのレンタルサーバー
月々500円。
容量は10GB
金額は同じ。
なのに容量が9950MBも違うのですけど!!
200倍ちがうのですけど!!
これでいいんですかbiglobeさんっ!!
ついでに容量不足だったのでinfoseekも年間6000円くらいで借りてたのですが、こちらはまさかの撤退です(泣)
さっそく「さくら」にレンタルサーバーを変更しましたw
もうリンクなどは自動に飛ぶようにしています。

ただ一つ問題なのが、Yahoo,googleで折角検索一番で出てくるのに、これを変えると変わっちゃうことです。。。

うーーーん、ここは悩み中です。
当分はトップページのみbiglobeに残して2重で進めていきます。

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2012.01.24(Tue)21:46

  久々百合SS!


ごきげんよう、mです。
今は日本でゴロゴロゴロゴロとしておりますw
はぁ〜、実家でぐったりは最高ですw(ぅぉぃ

>友達とパフェパフェ!
久しぶりにパフェ友達と大学時代によく行っていたパフェ屋に行ってきました。
ただmには車がないのでバスに揺られて移動です。
そこまでバスで1時間……しかしパフェが待っていると思えば何も遠くない!
ちょうど友達との待ち合わせ場所についたときケータイが鳴りました。
見ると妹からのメールでした。
『持っていくって言ってたお土産がコタツの上にあるよ』
え?
そういえばバッグが軽い。
恐る恐るみると、その中身……スッカラカン。
ひええええぇぇぇぇぇぇ〜〜〜っ!!
忘れました!! 友達に渡すために持ってきたお土産を完璧忘れました!!
もって行く前に妹に
『これ、友達にもって行くんだ〜』
と見せていたのがアダとなってしまった(>_<)
来た友達に謝りまくりでしたよ、もうっ!

>パフェ
うんまいっ!!

>新渡戸稲造著『武士道』
パフェのときに本屋に行きましたw
きゃぴきゃぴと買った本が……『武士道』(爆

他国に渡って、日本の精神文化は誇れるものであると確信しました。
もちろん既に外国諸国で評価されていますが、日本人の誠意と礼儀――全ては『人のことを尊ぶ』という源流に集約される――これらは他国ではあまり見られないことです。
これらの根本を考えたとき、神道や禅といったことが思い浮かんだのですが、そういったものよりも武士道、大和魂の精神の方が強いのかと思ってこの本を手にとってみました。

こちらは後程感想を述べたいと思いますw

>mとユリアさんのSS
ツイッターで仲良くしていただいている芹沢さんと話している時にお約束しました。
ユリアさんのSSを書きますよーとw

早速書いてみるのですが……書いてみるのですがががが……自分だと思ってしまうと恥かしいっっっ!!
すごくすごく恥かしいっ!!
なので、これに出てくるmはmであってmではないですw
性格的なものは相坂さんのSS(http://milk0824.sakura.ne.jp/cgi-bin/mts/mts.cgi)を基にさせていただきますw
初めての三人称視点です。


#ジャムふうみっ

――とある学園のとある月曜日。
どこの学園でも見られる風景、全校朝会が体育館で開かれていた。

『――今後はそれらについて厳しく取り締まってゆきたいということが我々生徒会と風紀委員の総意であり――』

ステージ上では一人の凛々しい女性が、全校生徒600人を前に物怖じせずに声を張り上げていた。
秋山ユリアである。
――この学園の生徒会『副』会長だ。
『私からは以上です。続けて会長お願い致します』
一礼して壇上を降りるユリア。
会長と呼ばれた女性がふわふわの髪を揺らし壇上に上がる。
壇上でぺこりと一礼。
『大事なことはユリアさんが言ってくれました。みなさん、ちゃんと守らないとダメですからねっ。あとは、えっと……』
ちょっとした間のあと、笑顔でみんなを見渡す会長。

『みなさん、いっぱい学んで、いっぱい遊んで、いっぱい美味しい物を食べてくださいね』

このほわほわした人は麻倉えみる。みんなからは『えむさん』と呼ばれている。
この人が……この学園の生徒会長である。

***

お昼休み。生徒会室。
「はぁぁぁ〜〜〜」
ユリアとえむの二人きりの部屋に、大きな溜息が響き渡った。
「どうしたんですか、ユリアさん?」
生徒会室の右側にある長机に座っていたユリアが書類を見て溜息をこぼしていた。
「どうしたもこうしたも、この外部校との交流会の書類についてです!」
「ふふっ、『自分だったら何をしてもらったら嬉しいか』をメインに考えてみちゃいました」
「みちゃいました、ではありません!」
ユリアがパイプイスを飛ばすほどの勢いで立ち上がり、えむの座る机にその書類を叩きつけた。
「ひゃっ!」
「何なのですかコレは!!」
「私が一生懸命考えた書類……でしょうか?」
「知っています!! 聞きたいのは中身ですっ!! ぷっちんプリンをみんなで食べる!? 何の冗談ですか!!』
「私だったらプリンを出されたら嬉しいし……ダメでしょうか?」
「ダメに決まっています!! もう一度考え直してくださいっ!!」
「あ、ユリアさんはもしかして」
「なんですか?」
にっこりとした笑顔がユリアに向けられた。
「ぷっちんプリン嫌い?」
傍から見てもユリアがぷるぷると震えだした。
「キ・ラ・イ・で・す! そして問題はそこではありません! 期限もわずかなのですから放課後終了前までには考えて置いてください!」
「うう〜っ、たまには優しくしてくださいよ〜っ」
「それは無理です!」

スタスタスタ、ばたんっ!
それだけ言い残すと、ユリアは振り向きもせずに生徒会室を出て行ってしまった。

***

放課後。
既に夕焼けが生徒会室を照らしていた。
「えむさん、先生からの頼まれごとで遅くなりました。けれど、これだけの時間があったのですから書類ももう出来上がっていて当然ですよね?」
ユリアが生徒会室を見渡し、長机の一角で目を留めた。
「……す〜……す〜……」
規則的に上下する肩。
「……」
「……す〜……す〜……」
えむは気持ち良さそうに眠っていた。
「まったく……」
今日何度目かわからない溜息をつきながらえむに歩み寄ると、握られた鉛筆と書類が目に留った。
そこにはまたいくつか採算度外視で使い物にならなそうな意見が並んでいる。
「もう、貴女はいつも私に迷惑をかけてばかりで……」
そう言うユリアは優しげにえむを見つめていた。
机に伏せているえむの髪を指でなぞると、幸せそうに眠っている顔が覗く。
同時にふわりとバニラが香る。
「……私があげた香水を、ちゃんとつけてくれているんですね……合格ですよ」
えむに近づけていた顔を上げて辺りを見渡すユリア。
誰もいないことを確認すると、えむが起きていた時に見せた鋭い瞳は息を潜め、代わりに濡れた瞳が彼女の寝姿を見つめていた。
えむが起きないようにその手を彼女の手に乗せた。
その指が。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ぬくもりと感触を楽しむように絡まってゆく。
「……いつもきつく接してしまってごめんなさい……けれどそれは……」
空いている方の手が、えむの頬をそっと撫でた。
「……んん……」
無意識なのか、その手の動きに合わせて少しえむが身じろぎする。
「……一度でも優しくしてしまったら、きっと私の本当の気持ちが零れてしまいます……」
「……そしたらもう貴女は……」

ユリアは名残惜しそうにその指を解いた。


***


――♪〜♪

全員帰宅のベルが構内に響いた。
「……んんっ……ああっ!? わっ、私、まままさか寝ていましたかっ!?」
「まさかも何も。それはもう。ぐっすりと」
向かい側の長机に座っていたユリアが書類から顔も上げずにクールに言い放った。
「やっちゃいました……そうだ!」
「今度はなんですか、えむさん?」
「交流会の書き直しましたよっ」
「書き直し」
「ええっ!? け、けどさっき一生懸命考えてっ」
「けどもだってもありません。使い物になりません。書き直し」
「うう〜っ、たまには優しくしてくださいよ〜っ」
「それは無理です」

触れた指に
余韻が残っている気がした。



はいw ほのゆりで!!
オリジナルになると背景を出さなければならないので文章が長くなっちゃいますねw
あと、やっぱり書いていて恥かしいです(^-^;

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2012.01.27(Fri)22:25

  ほっぺにおっぱいを押し付けられた話


やぁ、mです(笑)
まだ日本でグータラしている真っ最中ですw

現在青森にいますが……凄まじいです。雪が。
あたり一面雪景色というか雪に埋まっています。
すでにお向かいさん、一階部分が雪に埋まっちゃってるのですが大丈夫か気になります。
このように家から出られなくなったりと、家に居たまま気軽に遭難気分が味わえちゃうという冬将軍から粋なプレゼントなわけですが、そろそろやめてもらいたいところw

>美容院に行ってきました。
折角の日本ということですので、美容院に行ってきました〜w
パーマをかけたかったわけです。はい。
やっぱり日本の方が丁寧ですからねw
朝からルンルン気分で髪の毛をセットして、親に「髪切りに行くのに髪いじってどーするんだ?」という返しにくい質問に苦笑いで応答していざお出かけです。

このときのmは、まさかあんな事件が起こるとは思いもしなかったのだ……。

美容院到着。
外は生憎の吹雪ということでお客は全然いませんw

「今来たお客様、こちらへど〜ぞ〜」
お決まりの文句と共に真っ直ぐにシャンプー台に通されました。
「失礼しますね〜」

ついてくれた美容師さんはボブでほわほわ系な方。
笑顔が中々可愛らしくて、服の上からでもわかるモッチリ巨乳w
話すと時々つがる弁がでちゃうのがチャームポイントでしょうかw
地元育ちって感じですw

「イスが倒れますからね〜」
m、仰向けモード突入。
どうでもいいのですが、あの顔に掛けてもらうタオル。
ずれた時に言えばいいのかどうすればいいか迷いますよねw(ホントにどーでもいい

早速はじまった洗髪。
mはこの髪を洗ってもらうのが結構好きなんですw 気持ちいいですw
あと、これで慣れてる人か慣れてない人かわかります。
基本的にやたら丁寧だと入ったばかりの人だったりします。
さて、この美容師さんといえばとっても丁寧。
たぶん入ったばっかりでまだ修行中の身なのでしょう。
と〜っても丁寧に、優しく、そしてしっかりと洗ってくれます。
シャカシャカシャカ。
はぁ〜〜〜至福のひと時です〜〜〜
m、気持ちよすぎて召されてしまいそう(ぅぉぃ
そこで事件は起こったのだ!!
「頭ちょっと持ち上げますね〜」
「はい〜〜〜(気持ちよくて半ボケモード)」

ふにっ、ふにっ、ふにっ。

む。
ほっぺに何か弾力のあるものが押し付けられる感覚が……?
布の擦れる感覚とその下のやわっこいものが……なんだろう……。

ふにっふにふにふに。
…………。
……。
ってこの感触はッッッ!?

ふにふにふにふに!
お姉さん、一生懸命やってるのはわかるっ! わかりますっ!
けどっ!!
けどけどっ!!

お乳がmのほっぺにあたってますよーーーっ!!

あああっ!!
これどうすればいいんだろうっ!?
親切に『お乳おおきいですねw』とか言うべきだろうか!?
否ッ!!
キリストは「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」と今のシチュエーションにぴったりの名言を言っているではないか!
だから『あの……次は左のほっぺにもおねがいします』とか言うべきでは!?
違う違うッ!!
本人は一生懸命やってるんです! ここでコレを言ってしまったら
「ええ〜っ!? わ、わ、わたし、他のお客様にも同じ風にやってましかたらっ、ま、ま、ま、まさか、み、みなさんのお顔にも……ひゃ〜〜〜んっ!?」
と大変なことになってしまうかもしれない!
ここは口を挟まず身動き一つせずに押し付けられるままにした方がいいのでは!?
ああっ、m、どうすればいいのっ!?
こんなことを考えている間もおっぱいがほっぺに押し付けられてるせいで思考がまとまりませんっ!!
mが絶賛錯乱しているとその美容師さんが口を開きました。

「かゆいところはございませんか〜?」

歯がゆいよ!!
お乳押し付けないで下さいなんて言えなくて、すごく歯がゆいですよ!!
けど
「あ、ありません〜」
なんて言っちゃったあたりmはどうせ小市民ですっ!!

結局言えずじまい。
そのまま洗髪終了です。
美容師さん、mの煩悩と正義と理性の葛藤を全く知りもせずに、やりきった感なお顔で
「お疲れ様です〜」
……きっと本人的にはいい感じにできたのでしょうね……。
疲れました。本当に疲れた。
パーマをかけてもらう前にmは精神的にクタクタですよ……。
けど、ぶっちゃけるとちょっと気持ちよかったですよ……。
この妙な気持ちをどうしろというのですか……。

そのままパーマ突入。
モンモンとした気分でこのあと2時間座り続けるmであった。。。

>WEB拍手レス!
>リトバスSSを読んでくださった方へ!
ここの管理人のmと申します。
SSを読んで下さりありがとうございます!
楽しんでいただけたのなら何よりです。
こういったレスポンスをいただけると嬉しいものです。
本当にありがとうございます。

現在はSS活動から遠ざかっていますが、時間が空いていたらまた色々書きたいと思っています。
よければまた遊びに来てくだされば幸いです!

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